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風力発電は大容量蓄電池併設型で衝撃的な効果が!

オーストラリア初の実用規模の大規模蓄電池は、実際に稼働したところ、現地の経済に「衝撃」と言えるほどの大きな影響をもたらしています。

金沢の風力開発プロフェッショナル集団
リアル・デベロップメント株式会社です。

自然の風の力を利用して風車を回す風力発電。

発電時に地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーとして、近年は、環境に優しく生きるイメージの背景として、風を受けて回る風車がシンボルとして使われることも増えてきました。

自然の風の強弱によって発電量が変動するため、どうしても安定性に欠けてしまう側面があります。

枯渇の心配がないエネルギー(風)を使い、地球環境にもとても優しい再生可能エネルギーであるという点から、さまざまな工夫とともに発電量は年々増加しています。

近年は、『大容量蓄電池』の活用により、風力発電の出力変動を吸収し、系統安定化を図る開発が進んでいます。

2019年4月3日から、北海道松前町で開発を進めていた「リエネ松前風力発電所」が運転を開始しました。
風車12基により、一般 家庭約3万世帯分の年間消費電力に相当する10,590万 kWh/年の発電量が想定されています。

(北海道初の蓄電池併設型の風力発電所、年間3万世帯分を発電)
出典:スマートジャパン

引用:https://www.abc.net.au/news/2017-11-30/tesla-sa-powerpack/9212816

Teslaが南オーストラリア州の風力発電所のそばに設置した大規模蓄電池は、現地の電気供給サービスのシェアの55%を占めただけでなく、電気料金を90%も引き下げました。

オーストラリア初の実用規模の大規模蓄電池は、実際に稼働したところ、現地の経済に「衝撃」と言えるほどの大きな影響をもたらしています。

Australian Energy Weekで発表されたデータです。

運転を開始してからたった4ヶ月で、地域の電力供給サービスの料金はなんと90%も値下がりしました。

大規模蓄電池を設置した当初の目的は、再生可能エネルギーによる発電を増やす取組みに合わせて「グリッドを安定させる」ことでした。

再生可能エネルギー拡大が大規模停電のリスクになると批判する動きも少なくありませんでした。

ところが蓋を開けてみたら、大規模蓄電池は「想像以上に儲かってしまった」のです。

引用:https://www.abc.net.au/news/2017-11-30/tesla-sa-powerpack/9212816

一般には、電力市場の取引価格に関して意識する事は少ないと思われますが、日本国内においても、電力市場は需給バランスによって常に価格変動して取引されています。

大規模蓄電池の設置により、これまでのどのタイプの発電施設よりも、はるかに「迅速」に、かつ「正確」に電力を供給できるようになるのです。

先に発生した北海道の大規模停電は記憶に新しいですね。

現在はグリッドが大規模停電に陥るのを回避するための施策として大規模蓄電池が検討されているに過ぎませんが、将来的には、あたりまえの設備になっていく事でしょう。

いつもお読みいただきありがとうございます。

アイキャッチ画像引用:https://reneweconomy.com.au/the-stunning-numbers-behind-success-of-tesla-big-battery-63917/

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