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地権者交渉で「暮らしを豊かにできる生き方」に触れることができる喜び

地権者交渉を通じて、さまざまな人生に触れることができることは、なによりの喜びです。

金沢の風力開発プロフェッショナル集団
リアル・デベロップメント株式会社です。

「暮らしを豊かにできる生き方」

豊かな暮らしというのは、どのような暮らしを言うのでしょうか。
地権者交渉を通じて、いろいろな人生の先輩方のお話を聴かせて頂くことができます。

ものすごい豪邸のお宅や、自然に恵まれた土地で素朴に自然と生きておいでるお宅。
四世代同居でにぎやかな毎日のお宅や、高齢の一人暮らしのお宅。
地域のために喜んで奉仕されている毎日を生きている区長さま。
お金では買うことができない、豊かな暮らし。
さまざまな人生に触れるにつれ、自分が豊かさを感じるのは、こういう生き方だなと感じることがあります。

今回は、ある地権者さまに、日本の伝統文化である茶道の和敬清寂(わけいせいじゃく)で迎えていただき、おもてなしの精神や侘び寂びなど、美しい魅力を教えて頂ける喜びについてご紹介させていただきます。

「出会い」や「誰かと過ごす時間」を大切にする人になる

お茶の心得でよく言われるのが「一期一会」。
今、この時間に集う人との関係は二度と繰り返されることのない、一生に一度のものだという意味です。

初めて、地権者交渉に訪問したときの、一服のお茶の感動を今でも鮮明に覚えています。

丸く、こくがあって、お茶の葉のうまみがぎゅっと凝縮されたお茶。
正直なところ、生きてきた中で、これほど美味しいと感じたお茶は初めての体験でした。

もちろん、さまざまな技術が凝縮されているからの味わいであることはもちろんですが、おもてなしの精神とは、こういうものなのかと背筋がのびるとともに、日本文化の素晴らしさを教えていただいた気がしました。
自分の感度をあげて、玄関を見ると、四季折々の自然の恵みを活けておいでることに気がつきました。
忙しくすぎる毎日に、心に余裕がないと、見えていても見えていない世界を生きていることにハッとさせられます。

地権者交渉に訪問する私達に対しても一緒にいる時間を大切にとらえていただき、一期一会で迎えて頂ける。
本当にありがたいことです。

茶道の大切な心得を学べる「四規七則」

「四規」とは[和敬清寂(わけいせいじゃく)]の精神。
①和やかな心であること
②お互いに敬い合うこと
③清らかであること
④動じない心を持つこと

「七則」とは客人をもてなすときに大切な7つの心構え。
①心を込めてお茶を点てる
②本質を見極める
③季節感を大切にする
④命を尊ぶ
⑤心にゆとりを持つ
⑥柔らかい心を持つ
⑦互いに尊重し合う

少しも押しつけることなく、知識をひけらかすこともなく、ただただ、一服の美味しいお茶で迎えていただく。
ぼーっとしていると、そのおもてなしに気づくこともできないかもしれない。
それでも、それはそれでかまわない。

日本文化というものは、なんて奥深いものなんだろう。

変えずに受け継いでいくべきものと変えてはいけないもの

日本の多くの農家では、若者が農業を継ぐことがなくなってきている。
用地交渉でさまざまなご家庭を訪問していると、後継者がいないから農業はやめるという話は本当に多く聞く。
肉体的にきつい仕事をしても、年々顕著になる自然災害の影響をうけて、不安定な収穫を生業にするのは子どもたちには勧められない。
汗水たらして農業をするよりも、休耕地にして補助金をもらうほうが収入が上がるんだ。
そう、悲しそうに打ち明けられる疲弊した農業現場が日本中に拡がっている。
でも先祖代々受け継いできた土地だから、土地は手放したくはない。
どんどん希薄になっていく親戚関係や農業関係者間の絆。

そうした流れの中で、日本文化の良いところも失われつつある。
物質的には、あらゆるものが手に入り、快適に過ごせる住環境も100年前と比べると夢のような時代を私達は生きている。

暮らしを豊かにする生き方

それは、ひとりひとりの心の在り方にあるのではないか。
そう感じることが増えてきた。

全ての出会いに感謝して、一期一会で心のこもった時間をつくる。

『〇〇家の幸せ指数は、ものすごく高いですよね。』
率直な感想を伝える私に、

『いやいや、毎日こんなふうに暮らしてるわけじゃないよ。
年に、何度かだけだよ。』

そう笑って、ご夫婦で和菓子を買いに行くプロセスから楽しそうに話されるさまに、
『暮らしを豊かにする生き方』を、学ばせていただける喜びでいっぱいになった。

あなたにとって、豊かな暮らしというのは、どのような暮らしですか。
時には立ち止まって、考えてみる時間も現代人にとっては大切ですよね。

さて、これからどんなご縁につながることができるのか楽しみです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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