日本の林業の現状を映画『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』で学ぶ
日本の林業の現状を映画『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』で学ぶ。
金沢の風力開発プロフェッショナル集団
リアル・デベロップメント株式会社です。
風力開発の中心業務である、風車候補地探し。
陸上風力開発においては、山間部に適地を求めて候補地選定を進めます。
その際には、できるだけ自然との共生を意識した検討を行います。
日本では、国土の約7割(約2500万ヘクタール)を森林が占め、うち約3割は国有林。
その他の民有林を対象に、1960年代に多くの林業公社が設立され、日本の林業を支えています。
しかし、輸入材の増加により国産の木材価格が下がり、事業は困難な状況にあります。
今日は、そんな日本の林業の現場を知る事ができる映画をご紹介します。
映画『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』
舞台は、神去村(かむさりむら)(三重県津市美杉町)
ひょんなことから”森”で働くことになった都会育ちの若者の成長を軸に繰り広げられる、爆笑と感動の物語。
原作はシリーズ累計発行部数35万部を超える三浦しをんのベストセラー小説 「神去なあなあ日常」。
主演は人気若手俳優の染谷将太、ヒロインには長澤まさみ。
そして、伊藤英明、優香、柄本明と実力派俳優が顔を揃え、公開時には、かなり評判になりました。
「なあなあ」は方言で、「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」という意味だそうです。
神去村の人々は、大自然と、目に見えないものを敬い畏れる心をもっています。
風車候補地探しで、山に入る時には、本当に人間のちっぽけさを実感します。
山を、木を守っていかなければ、いつかはしっぺ返し(祟り)が来る。
しかし、守り、敬えば、必ず報いはあるという先人の知恵が祭りとして継承されている。
現代の若者の感性と昔からの伝統やしきたりを大切にしているムラ社会の常識とのギャップを通じて、人間と自然の共生の大切さを教えてくれる。
山を、木を守る人たちの想い、植林した木が利用できるのは、子や孫の世代。
それでも、枝打ちを一生続ける。
自分たちが伐採する木は、祖父や曽祖父が同じように、手塩にかけて世話をしてくれたもの。
現代人の時間感覚とは、まったく異なる『なあなあ日常』
厳しい林業業界にあっても、他とは次元の違う木材づくりに取り組む、中村林業株式会社。
風車建設交渉において、伐採との兼ね合いは、悩ましい問題ですが、
この映画を通じて、林業に取り組む方々の想いを、ほんの少しだけ感じる事ができました。
『はたらく』という事について、考えることができるいい映画ですので、ぜひ、ご覧になってみてください。
最後までお読み頂きありがとうございます。