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風力発電機を建設する適地を探す

金沢の風力開発プロフェッショナル集団
リアル・デベロップメント株式会社です。

当社では、全国で風力開発を推進していますが、
地理的条件の調査に始まり、風車を建設した場合の
発電量予測から適地探しを行います。

もちろん、その土地にいい風が吹くことが
必須条件なのですが、
実際の風車建設においては、
風車を搬入するための
道路建設が必要となります。

風力発電機のブレードは、
分解時のサイズが50m程度もあり、
海路輸送により近隣の港に運び、
陸上輸送で風車建設地まで
輸送する必要があります。

風車サイトへの搬入道路をどう建設するか?

風車建設候補地の多くは、山林です。
そこに、道路をつくり、風車サイトをつくるためには、
山を削り、土砂を動かす大事業が必要になります。

風車サイトの建設場所の決定には、
この搬入路の建設実現性も含めた
現地調査を実施します。

どうすれば、自然環境への影響を最小限に抑えて、
再生可能エネルギーを生み出す山に
生まれ変わらせることができるか、
多くのそれぞれの分野のプロフェッショナルが
知恵を絞ってアイデアを研ぎ澄ませていきます。


険しい山道からさらに奥まった山を登り
現地を確認する作業は、大自然の前での
人間のちっぽけさを実感します。

夏場は背丈を超える高さまで成長していた草も、
かなり枯れて歩きやすくはなってきましたが、
一度、足を踏み入れると方向感覚を失いそうになります。

そんな幾多の現地調査を経て、風車建設の適地を探し、
その候補地の地権者様を探す活動にシフトしていきます。

ドローン空撮による現地測量

最近の山林の測量は、ドローンを利用して、
上空から座標を合わせるための標定点と
検証点を設置し、空中写真で測量を行います。

従来の山林内部に分け入り、
人力で測量する方法に比べると、
劇的にその測定に要する時間や人は
効率化されています。

それでも、最後は、地上で地形に合わせて
土地の地権者様の現地立合いも含めた
境界測定を実施します。

この作業は、住宅地のような環境での測量と比較して
非常に難しい工程です。

熟練した技術者が、数日間山中を歩き回り、
なにも目印のない山林の
立木にしるしをつけたり、
境界杭を打っていきます。

実際の、風車建設候補地は、
激しい起伏や雨だまり、
うっそうと生い茂る木々に
包まれています。

紅葉が進む山も雪の季節が来る

昨年の北陸は、大雪に見舞われ、
能登の風力開発候補地も、
深い積雪に見舞われました。

今年も、北海道の岩見沢では、昨日、
46センチの積雪があったとの事で、
北陸の山々が雪に覆われ、
風車建設候補地の現地入りが
できなくなる時期も近づいています。

山間部の地権者様を訪問しても

「この辺は、かなり積もるぞ~」

「この時期に、しっかりと、
雪対策をしないと家が雪の重みで
潰れてしまうんや。」

そう言って、かなりの高齢の地権者様が
2連ハシゴを大屋根に掛けて、
たった一人で、屋根瓦の修理をされていたりします。

自然とともに生きる厳しさと
能登に生きる大先輩のたくましさを
感じるのでした。

いつもお読みいただきありがとうございます。

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