BLOG

地権者交渉で能登に暮らす人々に寄りそうということ

金沢の風力開発プロフェッショナル集団
リアル・デベロップメント株式会社です。

当社では、全国で風力開発を推進していますが、
石川県の能登では、いい風が吹くため多くの風力開発を進めています。

風力開発は、地理的条件の調査に始まり、風車を建設した場合の
発電量予測から適地探しを行います。

その候補地のほとんどは、山林です。

険しい山道からさらに奥まった山を登り
現地を確認する作業は、自然の前での人間の
ちっぽけさを実感します。

季節とともに、草は背丈を超える高さまでみるみる成長し、
夏場は山林に入ると、方向感覚を失いそうになります。

そんな幾多の現地調査を経て、風車建設の適地を探し、
その候補地の地権者様を探す活動にシフトしていきます。

能登で暮らす地権者様との出会い

その土地を地権者様が活用される予定がないかを、
直接、お会いしてお伺いし、
風車建設による再生可能エネルギーの
風力発電事業の用地としてお借りする事ができないかを
ご相談させていただきます。

平野部の土地に地番があるように、
山林にも地番があります。
しかし、山の地番管理は、
かなりゆるい管理なんです。

そのため、現地からその地権者様を探す工程は、
今も山林を管理されている方への聞き取り調査や、
市町村役場での調査などなかなかアナログな手法で
まさに試行錯誤しながらの調査になります。

なんとか地権者の方を探しあて、
風力開発の概要をご説明すると
最近の気候変動の激しさに、
次の世代に役立つ取り組みに
土地を活用して頂けるのであれば、
と言って頂ける出会いがあります。

能登の高齢化と過疎化の現状

反面、能登に暮らす山林の地権者のみなさまを
訪問させて頂くにつけ、今年の豪雪でも、
たった一人で暮らしておいでるお年寄りが
多いことに、驚かされます。

能登の高齢化と過疎化の急速な進行を感じさせられます。

まるで、子や孫が訪問したかのように、
やさしく迎えてくださる地権者様に
ついつい話し込んでしまうこともしばしばです。

地域に寄りそう

私たちの仕事は、風力開発です。

地権者様と事業主の間に立って、
『地域に寄りそう』橋渡しとなるよう心がけています。

地権者様が先祖代々受け継いでこられた山を、
これからの子や孫の世代も
安心安全に暮らせる地球づくりに活用して欲しい。

そんな想いを、具現化するために、
私達は、あらゆる活動を進めています。

お年寄りの方は、契約等、内容はよくわからんけど、
あんたを信用してるから、全て任せるわ。

あんたの言葉や動きを見れば、
どんな人間かわかる。

あんたを信用するから、
うまいこと進めてくれ。

そう言って頂ける方の信頼を、
私たちは、襟を正して受け止めて、
事業主との交渉を進めます。

能登の自然は厳しく、
そこで暮らす人々は優しい。

成長とともに、どんどん都市部に
出ていく若者たちをやさしく見守りながら
先祖代々受け継いだ家を守る人がいる。

そこには、近代日本が忘れかけている
年長者の知恵があることを、
地権者交渉で訪問する
多くの出会いから学ばせて頂いています。

能登には、日本の原点として忘れてはいけない
大切なものがある。

今日も、能登の自然と生きる人との
出会いを楽しみに能登里山街道を走るのでした。

関連記事一覧

最新記事