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石川県の水力発電発祥の地を訪ねる

金沢の風力開発プロフェッショナル集団
リアル・デベロップメント株式会社です。

今日は、『石川県の水力発電発祥の地』をご紹介します。

今では電気がない生活は考えられませんが、
石川県の家庭に初めて電灯がついたのは、
明治33年(西暦1900年)6月と、
わずか118年前のことなんです。

金沢に電灯をともした男

石川県では、上寺津(かみてらづ)ダムからの
落差を利用した水路式の発電所として、
『辰巳発電所』が出力240kWで発送電を
開始したのが発祥です。

金沢のお菓子で有名な株式会社森八の
12代森下八左衛門が明治22年に静岡県で
電気会社の開業式を見て感激し、
金沢での実用を思い立ったそうです。

当時は、
「水の力で電気を起こす?
 そんなばかなことがあるものか」
賛同するものはわずか1人か2人。

その後、さまざまな変遷を経て
金沢市およびその近郊で2276灯の電灯を
県内で初めてともしたのです。

金沢市は全国で唯一の市営電気事業者だった

出典:金沢市企業局

その後、第二次世界大戦により一旦国営化され
戦後公営電気事業復元によって、
昭和38年1月に金沢市の電気事業が許可され、
全国で唯一の市営電気事業者が誕生しました。

その後、昭和46年に新辰巳発電所として、
横軸フランシス水車、2台体制で
最大6000kW(常時出力740kW)に
生まれ変わり現在も稼働しています。

金沢市では、現在4つのダムと
5つの発電所を使い水力発電を行い、
再生可能エネルギー活用を推進しています。

上寺津発電所と新辰巳発電所の他に、
同じく犀川にある新寺津発電所、
内川にある新内川発電所、
ならびに新内川第二発電所の5基が稼働しています。

発電能力は最大約3万3千kW、
1億3775万kWh(2010年度)を発電しており。
この電力量は一般家庭約 4万世帯分の使用電力量に相当し、
金沢市内の一般家庭のおよそ20%を
賄える電力を供給しています。

犀川の源流から河口までがすべて金沢市内にあるという、
地理的条件が整っていたことから、全国でも唯一の
市営による発電事業者になっています。

金沢市以外の公営の発電事業は、
都道府県が行っており、
全国で26事業者(金沢市含む)あるそうです。

注目される小水力発電

ダム式の水力発電は大規模開発が必要となり
ほぼ開発しつくされた状況から、
近年の再生可能エネルギーへのシフトで
注目されているのが、『小水力発電』です。

農業用水路や河川、水道用水や下水処理水、
工場・ビル内の水路式発電に
再生可能エネルギーの創出可能性があるのです。

当社が取り扱わせて頂いている小水力発電
『ダイブタービン』の導入事例も、
主に欧州を中心に続々と増加しています。

小水力発電の可能性は、まさに無限です。

ダイブタービンに、ご興味のある方は、
お気軽にお問合せください。

 

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