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地権者交渉における信頼関係づくり

金沢の風力開発プロフェッショナル集団
リアル・デベロップメント株式会社です。

当社では、全国で風力開発を推進していますが、
今日は、とてもうれしい出来事がありましたので
ご報告させて頂きます。

風力開発では、いい風が安定的に吹く風車建設適地を探し
その土地の地権者様に土地をお借りするための交渉を行います。

日々、さまざまな出会いがあり、
この仕事をしていなければ体験できないことが
そこにはあります。

地権者様から柿が送られてきました

実りの秋ですね。
夏に初めてご訪問した地権者様。

『我が家の庭先の柿は、農薬も使っていないからおいしいぞ』
毎年、子供や孫たちが首を長くして待ってるんや(笑)
孫達の笑顔が、生きがいなんだよ。

そう笑う地権者様に、

『いやぁ、そんな故郷があるってことは
うらやましいですね。
一度、食べてみたいです。』

『そうか、じゃあ、食べてみるか!』

そんな会話をしながら、
土地をお借りする契約を締結頂き、
日々、あらたな地権者交渉に走り回っていました。

すっかり、そんな会話も忘れたある日。
会社に、段ボールいっぱいの柿が届きました。

『みんなで食べてみてな』

まるで、故郷のおじいちゃんから
届いたかのような、あたたかい心。

都会では、隣に住む人の顔さえ知らないことが
珍しくない現代の私たちの生活。

まだまだ、ご近所はほとんど顔見知りで、
精魂込めて育てた作物を、お互いに
おすそ分けしあう事が、
あたりまえの日常が地方にはあります。

古き良き日本の暮らしに触れる事ができる。
ありがたいものです。

再生可能エネルギーはわかるけど・・・

地権者交渉をしていると、いいことばかりではありません。

再生可能エネルギーにシフトしていかなければならないのは
頭では理解できるけど、田舎で暮らす我々の生活を、
そっとしておいて欲しい。

とにかく、開発によって、変化することには反対だ。

時には、門前払いにあったり、
ちょっとしたすれ違いで、
二度と顔を見せるなと
怒られることさえあります。

そんな時は、いったい何が
地権者様の怒りに触れたのだろうと
途方に暮れる日もあります。

それでも、近年の異常気象の猛威はとどまることを知りません。

コツコツと、脱化石燃料へのシフトの必要性を
ご説明し続ける毎日が続きます。

最近は、子供たちや孫たちのために、
再生可能エネルギーへの協力を積極的に
していくべきだと、応援頂ける方が増えてきたことを
肌身で感じるようになってきました。

連日、新聞やテレビで再生エネルギーに関する
話題を目にする機会も確実に増えてきています。

世界各国の風力発電の導入量の推移

世界各国の風力発電の累積導入量の推移(出典:GWECデータより)

この10年で世界における再生可能エネルギーの導入量は
急拡大しています。

中でも中国ではCO2排出量が大幅に増加し、
深刻な大気汚染が発生したことから、
環境問題の解決が重要課題として取り組みを進めています。

各国で再生可能エネルギーへのシフトに、
国をあげて取り組んでいますが、
日本での風力発電の導入量の伸びは、
まだまだ、といった状況です。

 

「大変な仕事やのう」

「ほやけど、やらんなんことは、やらんなん」

「がんばれよ!」

そう、笑顔で迎えて頂ける地権者様。

 

こうして応援してくれる出会いがある。

だから、私達は、地権者交渉を続ける事ができます。

『微力であっても無力ではない。』

少しずつ少しずつ、エネルギー転換への歩みを進めていきます。

いつもお読みいただきありがとうございます。

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