BLOG

小水力発電が日本を救う (Part2)

金沢の風力開発プロフェッショナル集団
リアル・デベロップメント株式会社です。

今回も、当社があらたな事業として取組みを開始した
『小水力発電事業』について、ご紹介させて頂きます。

小水力発電が日本を救う (Part1)では、

政府の「エネルギー基本計画」における、小水力発電の無限の可能性についてご紹介させて頂きました。

水力発電のリニューアル事例

では、具体的に水力発電のリニューアルでどのような取り組みが行われているのかご紹介します。

北陸電力、水力発電の目標値を上方修正 大正時代の設備を更新

水力発電電力量拡大の推移  出典:北陸電力

北陸電力は、大正時代に運転を開始した松ノ木水力発電所の最大出力が、発電機の取替により100kW増加し、5,900kWになったと発表しました。

これら既設設備の改修などにより、2020年度までの水力発電電力量拡大の中間目標を達成できる見込みとなったため、目標値を約12%上方修正しました。

松ノ木発電所は、1924年(大正13年)に運転を開始し、
なんと94年間、発電し続けている施設なのです。

水車を3分の1にして出力増強、歴史ある水力発電所を大規模改修

東北電力は、新潟県の80年の歴史を持つ水力発電所の改修を実施し、
水車の台数を6台から2台に減らしながらも、出力を4700kW向上させました。

小水力発電の導入事例

小水力発電と太陽光で、農村が「スマートビレッジ」に変わる

栃木県は、小水力発電に取り組み、
小さな水路を使った発電方法の実用化で進んでいます。
農業用水路が整備されておりいて、太陽光発電も取り入れて、
農村を「スマートビレッジ」に変革するプロジェクトが始まっています。

有名な導入事例は県北部の那須塩原市にある「百村第一発電所」。

最大の特徴は落差がわずか2メートルの水力を使って30kWも発電できる点にあります。

小さい落差でも大出力、日本最大規模の小水力発電

出典:小鷹水力発電所

工事が簡単で、水の流れに大きな影響を与えない小水力発電の実用化事例として、
鹿児島県薩摩川内市は、水流の高低差が小さくても利用できるらせん水車で発電する機材を設置し、
運転効率の向上、メンテナンスの省力化に向けた検証しています。

町営の小水力発電所が動き出す、大都市には最先端の下水バイオマス

和歌山県の内陸部にある有田川町では、川の上流にある「二川(ふたかわ)ダム」の直下で、
町が建設・運営する小水力発電所が稼働中しています。

ダムから放流する水を取り込んで発電する年間発電量は120万kWh(キロワット時)、
一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算すると330世帯分に相当する電力が発電されています。

フランスにおける小水力発電のリニューアル事例

Wasserkraftwerk Mancioux 出典:DIVE Turbine

当社が代理店契約を締結したダイブタービン社は、欧州で豊富な小水力の導入事例を持っています。

ダイブタービン社は、水中タービンメーカーであり、
コンパクト・高効率・高信頼性を特徴としています。

機械式伝達装置がない直接駆動型ゆえに、
ギアボックスの故障がなく保守費用の低減を可能にします。

世界最大の電力公社であるEDFにおいても、
2013年12月から2015年10月までの期間で、複数のタービンが採用され、
無事故でメンテなしでの運転により信頼性を証明されています。

Wasserkraftwerk Mancioux 出典:DIVE Turbine

小水力発電の可能性は、まさに無限です。
小水力発電の魅力は、継続してご紹介させて頂きます。

ダイブタービンに、ご興味のある方は、お気軽にお問合せください。

 

 

関連記事一覧

最新記事