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台風21号、能登での最大瞬間風速は?

金沢の風力開発プロフェッショナル集団
リアル・デベロップメント株式会社です。

大雨と高潮の影響で関西空港が水没や
タンカーが流され関空の連絡橋に衝突といった
甚大な被害を発生させた、2018年の台風21号。

走行中のトラックが横転したり、
ビルの足場が崩れたり、
倒木による停電など
甚大な被害状況が各地で報告されています。

その風速はどの程度だったのか?

各地の最大瞬間風速を整理してみました。

引用:tenki.jp より

多くの被害を出した大阪市で
最大瞬間風速47.4メートルを観測。
45メートル以上を観測するのは
なんと1961年以来、半世紀ぶりのようです。

そのほか最大瞬間風速は
和歌山市で57.4メートル、
彦根市で46.2など、
観測史上1位となる強力な台風でした。

風力開発においては、いい風が吹く場所に
風車を建設する事が重要ですが、
風から得られるエネルギーは、
このような相関式で得られます。

平均風速が7m/sの場所であれば
十分な発電ができます。

私たちは、風力発電用の風車を建設する前に、
風況観測というプロセスを実施しています。

この風況観測塔での、今回の台風21号通過時の
能登(輪島市門前地区)での最大瞬間風速は、
なんと53.7mでした。
(9月4日18:10 地上59m)

能登でもさまざまな被害が発生しています。

風力発電で、私たちに再生エネルギーとしての
利便を与えてくれる風も、
台風の時は、いかに安全に風車を止めるかが
重要になります。

風速25m/sを超える強風を
検知すると風車は自動停止します。

風車も想定外の自然の猛威による被害から
技術革新を進めており、
基礎構造やタワー、ブレード、ナセルの強化が
行われています。

年々、発生頻度とその猛威を増す自然災害。
再生エネルギーへの転換は
待ったなしの急務ではないでしょうか。

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